紺綬褒章を受章した有名人を4人紹介！

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春と夏に発表される褒章の受章者たち。受章者は褒章の授与が行われ氏名、年齢、現住所、主な経歴、何を受章したかが公開されます。しかし紺綬褒章だけはその一覧公表がありません。

このページではかつて紺綬褒章を受章した有名人を4人紹介するとともに、何故紺綬褒章は受章者の一覧表がないのかをまとめました。

紺綬褒章とは

紺綬褒章は公益のために私財を投じた人に授与される褒章で、その基準が個人500万円以上・団体1000万円以上と明確に決められている褒章の中では珍しいものです。

というのも、紫綬褒章や緑綬褒章などのように、ほとんどの褒章は福祉や文化などの分野で優れた功績を挙げた・長年ボランティア活動などを行ったというように、明確な基準というものがありません。

私財を投じる＝寄付であり、国や地方公共団体・国が認定した公益団体への寄付のみ選考対象となります。しかし寄付先からお礼の品などを受け取ると紺綬褒章の授与選考からは外れてしまいます。

ふるさと納税も同じく返礼品を受け取らなければ選考してもらえるようです。スラムダンクの作者である井上雄彦さんは出身地である鹿児島県に多額のふるさと納税を行い紺綬褒章を受章しています。

紺綬褒章の受章者一覧表がない理由

普通、褒章を受章することは非常に名誉なことであるため受章者の氏名や住所、功績などが公開されます。令和元年度春の受章者は合計689人、秋の受章者は合計779人でしたが、内閣府HPでは都道府県別に受章者の氏名・住所・経歴・受章褒章が公開されています。

その中に紺綬褒章の受章者一覧はありませんが、公開されない理由はタイミングが合わないせい。

紅綬褒章、緑綬褒章、黄綬褒章、紫綬褒章、藍綬褒章は4月29日（昭和の日）に春の褒章、11月3日（文化の日）に秋の褒章が発表されます。

しかし紺綬褒章は「表彰されるべき事績の生じた都度、各府省等の推薦に基づき審査をし、授与を行って」います。

つまり多額の寄付が行われる度に審査を行って授与するかどうかを決めいるのです。

ちなみに平成29年度は618件、全て個人500万円以上だと計算しても30億9000万円の寄付が行われました。

これらが発生する度に審査しているので、他の褒章のように決まった日付に一斉に表彰することが出来ないため、紺綬褒章は春秋の叙勲に合わせて受章者を公表しないと考えられます。

紺綬褒章を受章した有名人を3人紹介

多額の寄付を行うことによって表彰される紺綬褒章。団体は1000万円以上、個人でも500万円以上の寄付なうえに返礼品を受け取ってはいけないというルールがあるため、かなりハードルは高いものです。

しかし過去には多くの人々が紺綬褒章を受章しており、平成29年度だけでも618件ありました。

以下、紺綬褒章の受章が話題となった有名人を4人紹介します。

野村克也（プロ野球選手）

元プロ野球選手でヤクルトや阪神の監督も歴任した野村克也（のむら・かつや）さん。選手として出場した試合の数は歴代2位、監督としても出場した試合の数は歴代3位という長く野球に携わってきた人です。ノムさんの愛称でも広く知られていますね。

そんな野村克也さんは1999年に紺綬褒章を受章しました。

美空ひばり（歌手、女優）

歌謡界の女王としても知られた美空ひばりさん。女性として史上初の国民栄誉賞を受賞した昭和を代表する歌手でもありました。52歳という若さで亡くなった美空ひばりさんを覚えている方も多いのではないでしょうか。

そんな美空ひばりさんは1969年12月17日に紺綬褒章を受章しました。

新庄剛志（プロ野球選手）

阪神や日ハム以外にもMLBニューヨーク・メッツなどでもプレイした元メジャーリーガーの新庄剛志さん。

1995年阪神淡路大震災、2001年アメリカ同時多発テロ事件で支援物資運搬などを行い、2004年新潟県中越地震では支援募金活動で集まった寄付金とポケットマネーを合わせて義援金を送るなどの人道的活動が目立つ人でした。

2006年6月にはNPB通算200本塁打を記念してメモリアルバットが勢作、その販売収益金である1000万円を北海道の青少年スポーツの振興のために寄付しました。

特にこの寄付が高く評価され、翌2007年に紺綬褒章を受章しました。

高須克弥

高須クリニックでおなじみの高須克弥院長は2017年に紺綬褒章を受章。7月14日に報告のツイートと記念の写真をアップしています。

https://twitter.com/katsuyatakasu/status/885858692599390208

おわり

紺綬褒章は多額の寄付を特定の機関に行う必要がありますが、他の褒章と違い唯一授与要件が明確になっているものでもあります。

もしも500万円というお金を一度に切り出せるなら、紺綬褒章を”買って”みるのはいかがでしょうか。かつて紺綬褒章を受章した美空ひばり・野村克也・新庄剛志などと名を連ねることが出来ますよ。

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