濃尾地震の再来?M8.0・震度7レベルの大地震と群発する岐阜・長野の地震との共通点とは

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2020年5月19日、岐阜県や長野県といった中部地方で最大震度2~4程度の地震が多発しています。あまりにも数が多いため「大地震の前触れ?」「南海トラフが怖い」といった声も聞こえてきます。

今から129年前、日本では濃尾地震(のうびじしん)と呼ばれる大地震が発生しました。深刻な被害をもたらしたこの濃尾地震、実は今回の岐阜・長野の群発地震に共通するものがあることをご存知でしょうか。

このページでは濃尾地震の詳細と、大地震の可能性について調べてみました。

濃尾地震(のうびじしん)とは

濃尾地震(のうびじしん)は、1891年(明治24年)10月28日午前6時38分50秒に濃尾地方で発生した地震のことです。濃尾地方とは岐阜県南西部(美濃)から愛知県北西部(尾張)、三重県北部にかけての部分を言います。そのため美濃・尾張地震とも呼ばれています。

震源地は現在でいう岐阜県本巣市(もとす・し)で、マグニチュードは8.0。最大震度は10段階中最も揺れが大きいとされる震度7を記録しました。

実はこの濃尾地震は根尾谷断層(ねおだに・だんそう)が活動した、典型的な内陸地殻内地震(=直下型地震)であり、日本に残る観測史上最大の直下型地震です。その被害も深刻であり、宇佐美龍夫さんの「新編日本被害地震総覧 東京大学出版会(1987年)」によると、

  • 人的被害…死者7,273人、負傷者17,175人
  • 家屋被害…全壊142,177棟、半壊80,324棟
  • 山崩れ……10,224か所

を記録したと言います。ちなみにこの死者7,273人というのは、気象庁が記録する過去の地震のうち歴代5位にランクインする深刻な被害でした。

濃尾地震と岐阜・長野の群発地震の共通点

濃尾地震は根尾谷断層の活動によって発生した地震です。根尾谷断層の場所は次の画像の赤いラインを引いた場所です。

出典:地震本部「濃尾断層帯」

そして濃尾断層帯をもっと遠くで見るとこちらの図になります。

出典:地震本部「濃尾断層帯」

専門家いわく、「2020年5月19日に発生した群発地震は、4月下旬から発生していた長野県側で起きていた群発地震の震源地が徐々に移動してきた。今後、同じ規模の地震がしばらく続く可能性もある」(日テレNEWS24「岐阜 未明から地震30回…群発地震移動か)とのことです。

気象庁の地震情報を元に調べると、長野県では4月23~5月8日にかけて最大震度3程度の地震が多発しており、専門家の言う群発地震に相当するものがありました。

さらに岐阜県では5月13日~5月19日にいたるまで、同じく最大震度3程度の地震が多くみられています。それまで多くても日に10回程度だったのに、5月19日では1日に30回以上の地震が多発していました。

4月23日~5月19日にかけて発生した岐阜・長野の地震の震源地をざっくりと印すと次のとおりになります。

CraftMapの都道府県地図を一部加工 

いかがでしょうか。

震源地がほとんど一緒です。今回の群発地震も濃尾断層帯の活動によるものとみて間違いないでしょう。

濃尾地震では地震発生3日前にM6.0の前震(本震に先立って発生する地震)がありました。その近辺でも時折揺れを感じる程度の地震があったと言われていますが、気象庁が記録を残し始めたのは1900年代になってからなので、詳細な資料がありません。

しかし、濃尾地震での活動から既に129年経過しており、今後活動する可能性はゼロではありません。

マグニチュード8.0・最大震度7の巨大な地震が発生する可能性は否定できません。南海トラフ地震への備えが呼びかけられる今、「大地震が起きるかもしれない」と念頭に置いて行動することは大切です。

これを機会に、ご自宅の防災関係がしっかりしているか確認しみてください。残念ながら日本で生きる以上、地震は避けて通れない道です。日ごろからきちんと備えることが大切です。

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