京アニ放火事件犯人の現在と今後の予想は?判明した”動機”とは

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令和が始まったすぐに起こった惨劇、京アニ放火事件。犯人の青葉容疑者は全身にやけどを負ってまで京アニに放火した理由について明かし始めました。

ここでは京アニ放火事件の概要、青葉容疑者の経歴から逮捕までの行動、逮捕後の起訴内容や現在の状況、公判の判決予想をまとめていきます。

京アニ放火事件とは

2019年7月18日10時31分、京都アニメーションの第1スタジオ(屋上あり3階建て)に青葉真司容疑者が侵入、建物1階にガソリンを撒いて火をつけました。火災発生から燃え広がる危険性がない鎮圧状態まで消火するのに約5時間後の15時19分、完全に鎮火したのは翌日19日の6時20分でした。

この火災で青葉容疑者を含めた34人がけがを負い、36人が死亡。日本国内でも最大級の被害をもたらした事件となってしまいました。

青葉容疑者の事件後~逮捕までの間について

青葉容疑者は京アニ第1スタジオに火を放った後逃走、宇治市にある本社へ向かう途中に追いかけてきた京アニの男性社員2人に取り押さえられ、警察に身柄を拘束されました。

この時点で全身の約90%がⅢ度熱傷という最も深いやけどを負っていたため、京都第一赤十字病院へ搬送されました。しかしより高度な治療が必要だったため大阪にある近畿大学医学部附属病院で専門的な治療を受け、快方へと向かいます。

この病院で治療中の約4か月間は自分を全力で治療してもらったことに感謝し、病院スタッフや主治医に礼儀正しい態度で向き合ったと言われています。

命の危機を脱したため、元の京都第一赤十字病院へ転院して約6か月のリハビリに取り組みましたが、かゆみや痛みについて度々不満を訴え、積極的に取り組もうとはしなかったそうです。

また、治療が落ち着いたため2020年初めに逮捕する予定でしたが新型コロナウイルスの影響により延期、京都府から緊急事態宣言が解除された後の5月27日に京都府警はようやく青葉容疑者を逮捕することが出来ました。

異例だらけの逮捕劇

京アニ放火事件は犯人の青葉容疑者もひどいやけどを負って搬送され治療のために入院したため、その場で逮捕することが出来ませんでした。そのため事件発生から10ヶ月が経過した2020年5月27日にようやく逮捕。その後約8時間後に青葉容疑者の勾留が決定しましたが、実はこれは異例中の異例でした。

通常は逮捕から勾留決定まで約3日かかります。また、最寄りの刑事施設へ勾留されるため本来であれば青葉容疑者は京都拘置所に送られるはず。しかし、青葉容疑者の状況を考えて医療設備の充実している大阪拘置所が選ばれたのでした。

その上拘置所の居室、面会室などを回収して介護ベッド設置や医療スタッフの増員など、通常なされない対応ばかりがとられたのです。

京都府警がまだ歩くことも出来ない青葉容疑者の逮捕、勾留までほぼノンストップで駆け抜けた理由は5つあります。

  1. 逃亡、証拠隠滅の恐れがあった
  2. 時間が経つごとに事件当時の鮮明な記憶が薄れる危険性
  3. 報道などによる刷り込みや思い込みで青葉容疑者の供述が洗脳される恐れがあった
  4. 被害者遺族や京アニのファンによる復讐、襲撃を防ぐため
  5. 絶対に逃がさず法で裁くという強い意志

今回の事件は海外からも注目を集め、あの北朝鮮ですらテレビのニュース番組で紹介したほど凄惨なものです。国内外から多くの支援の声が届いたことから京アニは支援金預かり専用口座を開設、募金が締め切られる2019年10月31日までの総額はなんと33億円を超えました。

それほどの大きな祈りと支援が届けられる会社なので、青葉容疑者を深く憎んでいる人も少なからずいます。青葉容疑者への専門的な治療が報じられた際にもその必要はないと憤った人たちによる、青葉容疑者や関係者への襲撃を恐れて刑事施設へ隔離したかったのが本音。

加えて、京都府警としても管轄内で日本最大級の放火事件が発生したことに強い責任感と怒りを覚えており、「これだけの人数を殺しておいてやけどで勝手に死ぬな、司法国家らしく何がなんでも法で裁いてやる」と強い姿勢をとっています。

青葉容疑者の動機や供述について

まず青葉容疑者の経歴について簡単にまとめます。

青葉真司1978年生まれ42歳
前科・下着の窃盗(懲役2年・執行猶予4年)
・コンビニ強盗(懲役3年6月の実刑判決)

※服役中に騒音などで10回以上懲罰を受け
病歴など37歳で精神障害と診断(コンビニ強盗後の服役中)
逮捕前までの生活2016年に出所、生活保護を受けながら生活
その他のトラブル・家賃滞納
・居住アパートで暴れる
・騒音問題

青葉容疑者の犯行動機は「自身の作品を京都アニメーションに盗用されたことへの報復」です。

青葉容疑者は学園ものの長編と短編の小説2点を京都アニメーション大賞へ応募していましたが、両方とも落選しています。そして審査員特別賞を受賞した小説「ツルネ-風舞高校弓道部-」のアニメ化の際、第5話は自分の作品を盗用したものだと主張しました。

さらに他のアニメについても自身の作品を盗用されたとしており、明確な殺意を持って今回の犯行に及びました。

人が多いので京アニの第1スタジオを狙った
・ガソリン20リットルとチャッカマンの持ち込み
・むき出しの包丁6本→「放火を邪魔する人がいたら襲うつもりだった」
・ハンマー→「ドアが閉まっていた壊すように持って行った」
・第1スタジオの後は宇治の本社を襲うつもりだった
・これらの犯行をすれば「どうせ死刑になる」と認める
犠牲者は2人くらいだと思った、36人も死ぬとは思わなかった

以上のことから青葉容疑者は明確な殺意があり、思考能力も問題がないと考えられます。

事実関係と京アニの証言

まず、そもそもの動機となる作品の盗用を京アニは否定しています。

青葉容疑者と同姓同名同住所からの作品応募はたしかにありましたが、そもそも応募の際に不備があっため一次選考すら通過しておらず、少なくとも京アニ社長である八田英明さんは青葉容疑者とトラブルがあったことも、かかわりがあったこともないと主張。

また、ツルネとの関係についても全否定です。「青葉容疑者の応募作品は学園ものではあったが、弓道の話でもなければ盗用と主張するシーンも会話が似ているなどということもない」とのことで、盗用はありえないことだと断言しています。

青葉容疑者の現在、今後の予定について

青葉容疑者は逮捕後から現在にいたるまで、大阪拘置所に勾留されています。現在も寝たきりであり、食事や入浴などに介助が必要となっています。

また、青葉容疑者は2020年5月27日に逮捕され、12月10日には「刑事責任能力に問題ない」と判断されました。これにより12月16日、京都地検は以下の罪で青葉容疑者を起訴しました。

  1. 殺人
  2. 殺人未遂
  3. 現住建造物等放火
  4. 建造物侵入
  5. 銃刀法違反

今後、京アニ放火事件は刑事裁判として京都地裁にて裁判員裁判として審理されます。

しかし、現在の状況だと裁判が開かれるまでに3年近くかかる可能性もあります。

初公判は2023年以降になる可能性が高い

裁判が開かれる前には公判前整理手続きを行います。この手続きは裁判所と検察側、弁護側が裁判の争点や日程について調整するために行われるものです。

ただし被害規模が大きいほど必要な資料などが増えるため時間がかかり、近年の被害者が多くいる事件では1年以上かかるケースも結構ありました。

また、被害規模からして青葉容疑者は死刑を求刑される可能性が高いです。

これらの鑑定には時間を要しますので、公判までの時間がさらにかかる可能性があります。そのため、青葉容疑者の後半は被害人数69名死傷と精神鑑定の可能性から年内に始まる可能性はごくごく稀。何なら3年後の2024年に持ち越されても不思議ではないところです。

求刑や判決の予想

まず、起訴内容と刑法の定める刑を確認します。

  1. 殺人 死刑または無期、もしくは5年以上の懲役(刑法199条)
  2. 殺人未遂 殺人罪の減刑(刑法203条)
  3. 現住建造物等放火 死刑または無期、もしくは5年以上の懲役(刑法108条)
  4. 建造物侵入 3年以下の懲役または10万円以下の罰金(刑法130条)
  5. 銃刀法違反 無期または3年以上の有期懲役(銃刀法31条)

青葉容疑者はこれら5つの罪で起訴されましたが、刑法45条には併合罪というものがあります。これは同一人物が2つ以上の罪を犯し、まだ判決が確定していない時に認められるものです。認められれば、その人の罪をまとめて1つのものとして扱います。この場合、懲役刑だと30年が上限となります。

しかし、死刑や無期懲役は例外。殺人罪で死刑が決まったなら、銃刀法違反の懲役3年以上は受けません。(刑法46条、刑法46条の2)

また、求刑に関してですがほぼ間違いなく死刑を求められるでしょう。

  1. 犠牲者が出ることをわかっていた(犠牲者は2人くらいだと思った発言より)
  2. 人が多いことを知って京アニ第1スタジオを選んだ
  3. 邪魔されたら殺すつもりで包丁を6本も所持していた
  4. 立てこもりや防火シャッターをハンマーで壊す気で購入していた

以上にくわえて、明らかな類似点もないにも関わらず自身の作品を盗用されたと主張し、明確な殺意を持って犯行に及んだ結果、36名の死亡者と34名(青葉容疑者含む)の負傷者を生んだ残忍かつ悪質な犯行です。実際に公判が始まっても死刑以外にはありえないでしょう。

心神喪失による無罪、心神耗弱による減刑の可能性は

ただし弁護側は「作品を盗用されたと思い込んで放火殺人に及んだ」という異常性から青葉容疑者の精神状態は耗弱しており、責任能力がなかったと主張するでしょう。そのために精神鑑定を求めるはずですが、もしかしたら無罪になる可能性もあります。

精神障害によって善悪の判断がつかない、その判断にしたがって行動する能力の有無によって世紀人能力があるかないかが判断されます。そしてその程度によって刑法39条心神喪失=無罪39条の2心神耗弱=減刑の可能性があります。

実際、青葉容疑者は37歳のときに精神障害があると認定され、障害者手帳の発行や投薬による治療を行っていました。ただし起訴前の鑑定で刑事責任能力に問題がないと判断されたこと、強い殺意による犯行から見て責任能力はあると感じます。

特に、青葉容疑者は現在にいたるまで寝たきりであるので、「そんな状況で得た供述に正確性はない」として鑑定を求め、責任能力がないことを証明したいと考えている可能性が高いです。

おわりに 

青葉容疑者は36名の死亡者と34名(自身含め)の負傷者を出したことから殺人や放火などの5つの罪で逮捕、起訴されました。青葉容疑者は現在も寝たきり生活のまま、大阪拘置所にて勾留されています。

公判についてですが、2021年中に開かれることはないとみてよいでしょう。被害規模が大きいほど初公判までに時間がかかること、座間事件で2年、相模原障害者施設殺傷事件で3年かかったこと、新型コロナウイルスの影響から、本件も2~3年の時間がかかると考えられます。

また、求刑も判決も死刑になると予想されます。ただし公判前の精神鑑定で責任能力がない、もしくは一部ないと認められた場合は無罪、または死刑から無期懲役に減刑される可能性があります。

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コメント

  1. けい より:

    死刑になるとして
    そのときに自立歩行できなければ
    横臥位に縄をかけ
    床を開放して吊すのか

    そのための準備にも膨大な時間を要する

    そのために「はたらく」ひとも 精神的地獄が継続し

    実行されたならば

    そのシーンは そのひとの 記憶に深く刻みつけられ傷つけられ

    何の罪もない誰かの死へ 繋がるのではないか

    拘束拘留されている ましてや身動きがとれない こんな犯人のためにはたらく人々の

    そのくるしみは いかほどのものか 

    地獄絵図を描いた者が生きている限り拡げてしまう

    地獄の連鎖に 携わる方々の獄卒に相当する苦しみ

    法律というものの 依る拠は いったい何なのであろうか‥

     

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