”饗宴の儀”メニューの不思議!令和のメニューは平成と同じ!?昭和・平成・令和のメニューをご紹介

天皇陛下のご即位を国内外に知らせ、特に海外の要人たちと食事会が行われた2019年10月22日の”饗宴の儀”。その食事会で提供されたメニューが話題を呼んでいます。

このページでは饗宴の儀のメニューについて詳しく調べてみました。

昭和のメニューについて

1926年に大正天皇が亡くなられ、国中が1年間喪に服した後の1928年11月10日。昭和天皇は京都御所で即位礼を挙げられました。

その時に提供された料理は何と「フランス料理」でした。お品書きは日本語とフランス語の2つの言語が併記されていたようです。

  • スッポン清羹(すっぽんのコンソメスープ)
  • 鱒蒸煮(鱒の料理、外交官風のソースで)
  • 鶉煮冷(うずらの冷製、ベルビュー風)
  • 牛肉焙焼(牛フィレ肉の庭園風)
  • 凍酒(シャンパンのソルベ)
  • 蔬菜(セロリのサラダ)
  • 七面鳥炙焼(七面鳥のロティ、トリュフと)
  • 温果(デザート)

今から90年以上前のことですから、メニューの表記もあまり見慣れたものではありません。ひらがなや送り仮名は使われず、基本的に漢字だけで表していたようですね。

平成のメニューについて

平成の饗宴の儀のメニューを手掛けたのは東京青山にある懐石料理店「雅灯」さん。当時の献立はお店に展示されているようです。

前菜は全部で9品。「かすご鯛姿焼」「海老鉄扇」「鮑塩蒸」「百合根」「鴨錦焼」「黄柚子釜」「篠鮟肝」「栗」「胡瓜」

酢の物は魚介を酢漬けにしたものでした。内容はスモークサーモン、ホタテ貝、ヒラメ、わかさぎです。

さらに「牛肉のアスパラガス巻き」「ブロッコリー」「生シイタケ」「小玉葱」「小トマト」が焼き物として提供されました。

茶碗蒸しにはフカヒレ、マイタケ、三つ葉が入っていたようです。

揚げ物はカニ、キス、若鳥の三色揚や紅葉麩、慈姑、銀杏、松葉そばがありました。

かやくご飯は鯛のそぼろ、たけのこ、シイタケ、かんぴょう、錦糸玉子、紅ショウガが入っていました。

お吸い物には伊勢海老の葛打やマツタケ、つる菜があったようです。

最後にデザートがメロン、イチゴ、パパイヤ。和菓子も2種類提供されました。

令和のメニューについて

令和元年に行われた饗宴の儀のお食事はこちらになります。

出典:宮内庁

令和の饗宴の儀で食事提供を担当したのはプリンスホテルです。

そのメニューは以下の通りです。

  • 前菜 かすご鯛姿焼、 海老鉄扇、鮑塩蒸、百合根、鴨錦焼、黄柚子釜、篠鮟肝、栗、胡瓜
  • 酢の物 魚介酢漬(スモークサーモン、ホタテ貝、ヒラメわかさぎ)
  • 焼物 牛肉アスパラガス巻、ブロッコリー、生シイタケ、小玉葱、小トマト
  • 温物 茶碗蒸(フカヒレ、マイタケ、三つ葉)
  • 揚げ物 三色揚(カニ、キス、若鳥) 紅葉麩、慈姑、銀杏、松葉そば
  • 加薬飯 鯛そぼろ、たけのこ、シイタケ、かんぴょう、錦糸玉子、紅ショウガ
  • 吸い物 伊勢海老葛打、マツタケ、つる菜
  • 果物 メロン、イチゴ、パパイヤ
  • 菓子 和菓子2種

平成と令和のメニューが一緒!

ブルネイのボルキア国王やスウェーデンのカール16世グスタフ国王、イギリスのチャールズ皇太子は平成の饗宴の儀と同じ肩書で出席しています。

オランダやスペイン、モナコの国王は平成の饗宴の儀では皇太子として出席しました。29年前のことであり記憶には薄れているかもしれませんが、普通は饗宴で同じメニューを出すことはありません。

もちろん器や盛り付けに多少の差はありますが、メニューや使用される材料が全く同じです。

その理由は時間のなさにあると言われています。今回の料理を担当したのはプリンスホテルで、2019年4月に宮内庁の一般入札で落札しました。

そこから10月22日までの半年の間に、国を代表する祝宴のメニュー案を新しく作るというのはほぼ不可能です。

そんな中プリンスホテルがとったのが「前回と同じメニューにする」という選択肢。

そもそも平成の時のメニューで使われたのはお祝いごととしてよく使われる「めでたい食材」ばかりです。その上季節の食材をふんだんに使い、目で見ても食べても楽しめる和食の極みといっていいものでした。

それを時間がないことを理由に2,3品変えたところで「時間稼ぎ」「小手先の逃げ手」なんて言われるくらいなら、開き直って全部同じメニューを作ったというのが理由だとされています。

まとめ

昭和までは宮中晩餐としてよく選ばれるフランス料理でしたが、平成や令和になると多くの参加者にテンポよく提供できるように和食が選ばれるようになりました。

令和のメニューは平成の時と全く同じですが、料理人たちが全力で作り上げ、盛り付けや器にまでこだわっています。そのため「前と同じ手抜き」ではなく「前回の出来や評価をさらに上回る努力を見せつけようとした」形です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました