山梨女児行方不明事件発生からもうすぐ2か月…このまま美咲ちゃんが見付からなかったらどうなるの?

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9月21日に発生した、山梨県道志村の椿荘オートキャンプ場における小倉美咲ちゃん(7歳)の行方不明事件。事件発生から2か月近く経過した現在、美咲ちゃんの生存がいよいよ危ぶまれてきました。

無事に発見されることが何よりですが、手がかり1つない状況に「もしも見つからなかったら…」と気になる方は多いのではないでしょうか。

このページではこのまま美咲ちゃんが見付からなかった場合に考えられるケースを調べてみました。

小倉美咲ちゃんについて

小倉美咲(おぐら みさき)ちゃんは千葉県成田市に住む小学1年生(7歳)の女の子です。9月21~23日の三連休を利用して椿荘オートキャンプ場(山梨県南都留郡道志村椿4058)に母・姉・美咲ちゃんの3人でキャンプに行きました。このキャンプには以前から家族ぐるみの付き合いがある7家族27人(内子どもは15人)も参加する予定でした。

美咲ちゃんは21日正午すぎに椿荘オートキャンプ場に到着し、最後に姿が確認されたのは15時40分のこと。そこから行方が分からなくなったことから母・とも子さんが警察に通報し、警察と消防による捜索が始まりました。

しかし美咲ちゃんは発見されず、その後自衛隊も参加する大規模捜索に発展。16日かけて約1,700人がキャンプ場から東西約15キロ、南北7~8キロにわたって山中や川の中まで探す捜索となりましたが、美咲ちゃんは見つかりませんでした。

その後は有志ボランティアによる捜索隊が結成され、捜索が続いていますがいまだ発見にはいたっていません。

小倉美咲ちゃんは現在ただの行方不明扱い

あまりの手がかりのなさから誘拐や娘を心配する母とは思えない行動に批判の集まる母・とも子さんによる殺害や山中への置き去りなどがささやかれる小倉美咲ちゃん。
誘拐や神隠しについてまとめた記事、母・とも子さんの行動に焦点を当てた記事はこちらになります。
山梨キャンプ場で起きた小1女児行方不明事件…囁かれる誘拐説、神隠し説
【山梨女児行方不明事件】発生から1か月…美咲ちゃんは誘拐された?神隠しされた?それとも母親に…?

ネット上ではさまざまな憶測が飛び交う小倉美咲ちゃんの現在ですが、警察は捜索願を受けて捜索を開始し、発見にはいたっていないことから美咲ちゃんを「行方不明者」として扱っています。

山梨県警では小倉美咲ちゃんの情報を集めるために、HP上で美咲ちゃんの顔写真と年齢や身長、体格や髪の色、当時の服装などを詳しく書いたものを公開しています。

山梨県警のHPはこちらからどうぞ。

ちなみに山梨県では資料の公開されている行方不明者は美咲ちゃんのほかに、高橋賢治さんという63歳の男性も情報を公開し広く情報を募集されています。ただ、この2人は捜索願を届けた家族らが情報公開を許可したため掲載されており、国内の行方不明者数から考えても実際はもっと数は多いと予想されます。

行方不明者の生死をわける”失踪(しっそう)”とは

警察庁はその年における行方不明者の届出を受理した数、男女比や年齢、そのうち見つかった人の数などのデータを公開しています。

それによると平成30年の行方不明者は約88,000人。そのうちに無事に見つかった人は約70,000人で、残念ながら死亡が確認されたのは約3,800人。警察が行方不明者の届け出を受理して1週間以内には全体の79.8%が生死を問わず、とりあえず発見はされています。

見つかっていないなどの人は約8,000人とのことでした。
ただ、この8,000人の中には届出が取り下げられた人も含まれるので、実際に見つからない人は多少減ると予想されます。美咲ちゃんが行方不明になったのは令和元年9月ですので、平成30年のデータには含まれていません。

ちなみにこの統計は警察庁が毎年発表しているものなので毎年約8,000人が行方不明のまま見つかっていない状況です。

そんな人々に大きく関わるのが”失踪(しっそう)”という言葉。
普段耳にする限りでは「いなくなった人」「行方不明になった人」というイメージを持つと思いますが、法律における失踪は意味合いが違います。

民法第三十条

不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の請求により、失踪の宣告をすることができる。

2 戦地に臨んだ者、沈没した船舶の中に在った者その他死亡の原因となるべき危難に遭遇した者の生死が、それぞれ、戦争が止やんだ後、船舶が沈没した後又はその他の危難が去った後一年間明らかでないときも、前項と同様とする。

e-Govより民法

不在者とは、「従来の住所や住んでいる場所からいなくなった人」と規定されています。つまり、私たちがイメージする失踪者とは法律で言うところの不在者にすぎない、ということです。

「家庭裁判所が失踪を宣告する」とありますがこの人は失踪しましたと宣告したとして、どのような効果があるんでしょうか?

失踪(しっそう)宣告の効果とは

家庭裁判所は行方不明になってしまった人に”失踪宣告”を出すことができます。失踪にも普通失踪と特別失踪の2種類があります。

普通失踪…行方不明者の生死が7年間明らかでない(民法31条前段)

特別失踪…戦争に行って帰って来ない人、乗っていた船が沈没した人などが1年間見つからない(民法31条後段)

普通失踪にしろ、特別失踪にしろ、失踪宣告の効果は同じです。

それは、失踪宣告を受けた人は死亡したものとみなされること。

行方不明となった人が死亡したと認められないと困るものはこちらです。

  • 本人死亡による死亡保険金や残された家族がその死亡保険金の請求ができない
  • 行方不明者の税金、国民年金の支払いが続く
  • 遺族年金が給付されない
  • 母子(父子)家庭への援助が受けられない
  • 本人名義の奨学金やローンが免責や解約することもできずに残り続ける
  • 本人名義の携帯電話や使用しているサービスなどを解約できない
  • 婚姻関係が続くので残された配偶者が別人と再婚できない

そのため、法律で戦争に参加したなどの特別な理由がないかぎりは7年経って所在が分からない場合は死亡したものと扱う、という取り決めがされているのです。そうでないと、おそらく帰って来ないであろう人の負担をずっと強いられることになってしまいます。

失踪宣告は残された家族のために行われるものです。そのため、家族や利害関係のある人でないと家庭裁判所に申請することができません。

このまま美咲ちゃんが見つからなかったら?

警視庁の行方不明者に関する統計を見ると、行方不明のうち約80%は届出から1週間以内に見つかっていること、それ以降は時間が経つごとに発見率が下がること、毎年8000人近くが行方不明のまま見つからないことが分かります。

美咲ちゃんは9月21日に捜索届が受理され、11月21日で2か月が経過することになります。手がかり1つ見つからない状況に、「もしもこのまま見つからなかったら…」と考える人も多いのではないでしょうか。

美咲ちゃんは現在、法律上で言う「不在者」という扱いです。これは本来住んでいる場所におらず、見つからない人のこと。千葉県成田市の家や家族の元にその姿がないこと、誘拐などを怪しむ声があっても証拠が何もないことから不在者という扱いです。

残された家族らは行方不明の期間に応じて普通失踪(7年)か特別失踪(1年)を家庭裁判所から宣告してもらうことができます。

普通失踪にしろ特別失踪にしろ、失踪宣告がされると不在者は死亡したものとして扱われます。

美咲ちゃんは証拠がないことから現在「山中で姿を確認したのが最後の不在者」であり、山で遭難した人扱い。捜索届の受理された2019年9月21日から7年が経過した、2026年9月21日までに見つからなかった場合は死亡扱いとなります。

ただし、これには家族などの申請が必要です。もしも母のとも子さんが「美咲ちゃんは死んでいない、どこかで生きている」と信じて申請しなかった場合は美咲ちゃんは見つかるまで不在者の扱いのままです。

山での遭難は普通失踪にあてはめられることが多いですが、雪山での遭難は特別失踪が適用されることもあります。雪が積もるほどの高所で行方不明になったのであれば、凍死や転落死している可能性が高いためです。

おわりに

行方不明になった人が7年を超えても居場所が分からなかった場合に申請できる失踪(しっそう)宣告。美咲ちゃんは2026年9月21日を超えても発見されなければ母・とも子さんなどの申請によって家庭裁判所から死亡判定を受けることになります。

もしも美咲ちゃんが死亡したものとして扱われると変わる大きな事柄は次の通りです。

  • 児童手当が給付されなくなる
  • 父・雅さんや母・とも子さんが受ける扶養手当がなくなる
  • 学資保険などに加入していた場合、それまでに支払った保険料に相当する額が支払われる
  • 父母の加入する生命保険などに子の死亡への保険金があれば支払われる

美咲ちゃんは現在7歳ですので、7年経過したとしても14歳。児童手当は15歳の中学校修了まで給付されるものなので1年分もらえないことになります。

コメント

  1. […] 11月15日追記発生から2か月が経過しそうになっていますが、それでも美咲ちゃんは見つかっていません。もしもこのまま見つからなかったら…?という疑問と、その場合どのような扱いを受けるのか調べてみました。山梨女児行方不明事件発生からもうすぐ2か月…このまま美咲ちゃんが見付… […]

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