伊丹空港で刃物を持った男が搭乗?保安検査の意味、理由とは

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9月26日午前7時5分頃、大阪の伊丹空港で男性の手荷物からナイフが見つかったが誤って返却してしまったと申告がありました。

この申告を受けて伊丹空港は午前9時25分の松山便を最後に南ターミナルを出発する全便の運航を見合わせ、保安検査を通過した全利用者に保安検査のやり直しを実施。

再検査の影響で搭乗は遅れ、空港内は混雑し、出発にも遅れが生じて伊丹空港は大混乱に陥りました。その後午後1時頃にようやく運航を再開しましたが、この影響で国内線11便が欠航となりました。

このページでは空港で行われる保安検査の意味やどんな理由があって行われているのかを調べてみました。

保安検査は航空法で定められている

保安検査は危険物の持ち込みを防ぎ、ハイジャックやテロ行為を防止することを目的としており、きちんと法令で定められています。

それが航空法第86条「爆発物等の輸送禁止」です。

(爆発物等の輸送禁止)
第86条 
爆発性又は易燃性を有する物件その他人に危害を与え、又は他の物件を損傷するおそれのある物件で国土交通省令で定めるものは、航空機で輸送してはならない。
2.何人も、前項の物件を航空機内に持ち込んではならない。

第86条の2
航空運送事業を経営する者は、貨物若しくは手荷物又は旅客の携行品その他航空機内に持ち込まれ若しくは持ち込まれようとしている物件について、形状、重量その他の事情により前条第一項の物件であることを疑うに足りる相当な理由がある場合は、当該物件の輸送若しくは航空機内への持ち込みを拒絶し、託送人若しくは所持人に対し当該物件の取卸しを要求し、又は自ら当該物件を取り卸すことができる。
但し、自ら物件を取り卸すことができるのは、当該物件の託送人又は所持人がその場に居合わせない場合に限る。

つまり、利用客・客室乗務員、立場に関係なく全ての人は航空機内に危険物を持ち込んではならないと定められています。

危険物が見つかった場合でも、その瞬間に「はい没収、捨てます!」とはなりません。手荷物カウンターに預けて後日取りにくるか、もうその場で捨てるか持ち主に選ばせる必要があります。
持ち主が「もういりません」と答えた場合に限り、航空会社はそれを捨てることが出来ます。

航空会社は保安検査で危険物を見つけ、持ち込ませないようにする義務がある

航空法第86条は「飛行機に乗る全ての人に危険物の持ち込みを禁止し、見つかった場合は預けるか放棄するよう迫ることが出来る」と定めています。

日本で航空会社が旅客・貨物を運送する航空運送業を経営する為には国土交通大臣から許可をもらう必要があります。
これは航空法第100条で定められているもので、この許可を得るためには同じく航空法第100条第2項で定められている事業計画を提出しなければなりません。

この事業計画で、旅客の手荷物検査を含めた保安措置を行うことが記載されていないと、許可はおりません。

つまり、手荷物検査をしない航空会社は日本で経営出来ないんです。

おわりに

伊丹空港をはじめ、羽田空港、北九州空港、福岡空港、長崎空港では株式会社にしけいという会社に、保安検査業務を任せています。

今回の事件では、にしけいの保安検査でアーミーナイフが見つかり、本来であれば回収か放棄しなければならないところを誤って乗客に返却し、検査場を通過してしまいました。

その後空港全体を含めた再検査や保安検査が実施されましたが、ナイフの所持者は見つかっていません。

ラグビーワールドカップが開催中なこともあり、保安業務の強化が実施されていたところに起きた今回の事件ですので、今後はより一層の安全強化が望まれますね。

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