串カツ田中→串カツ宮迫のネーミングライツは双方の生き残りをかけた2000万円の投資

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新型コロナウイルスの影響で売上が激減、経営が立ちいかなくなる企業は多いでしょう。そんな中、串カツチェーン店「串カツ田中」が7月頃に一か月限定で「串カツ宮迫」に店名を変更することが話題になっています。

コロナの影響で経営難になった企業に2000万円出すということで優しいや格好良いと注目を集める宮迫さんですが、店名を変更する背景は決して優しさだけではありません。また、串カツ田中が宮迫さんと手を組んだのも、宮迫さんの応援だけではありません。

このページでは双方にとっての”2000万円の投資”について調べてみました。

串カツ田中の状況

株式会社串カツ田中ホールディングスが展開するのが串カツチェーン店の「串カツ田中」です。

串カツと言えば本場は大阪ですが、串カツ田中は関東を中心に展開する企業です。本場大阪の味を関東に広げることを目標に、2018年には200店舗を突破。現在串カツ田中のHPから店舗検索をすると、総店舗数275店となってます。

しかし新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされ、直営店41店舗を完全休業、73店舗で時短営業、テイクアウトやデリバリーに力を入れる状況に。しかし売り上げ90%減少と厳しい状況に置かれています。

そんな中で公表されたのがお笑い芸人からユーチューバ―となった宮迫博之さん(50歳)とのネーミングライツ売買。ネーミングライツとは命名権のことで、宮迫さんは店名「串カツ田中」を「串カツ宮迫」にすると発表しました。

その費用はなんと2000万円。しかも約270店舗を1か月の間だけ変更する約束です。

とはいえ売上90%激減の串カツ田中にとっては2000万円の収入は大きなもの。営業が再開すれば串カツ宮迫に多くの人が来店することも予想され、その場合の売上は増加するでしょう。

そうなると気になるのは何故ネーミングライツを呼びかけた相手が宮迫博之さんなのか?ということ。

宮迫さんは反社会勢力への闇営業の問題で所属先だった吉本興業から契約を解消されました。当初は「反社会勢力とは知らなかったし金銭の受領もなかった」と答えていましたが、実際は「反社会勢力とは知らなかったが金銭の受領はあった」ことが明らかとなり、嘘をついたことでかなりの批判を浴びました。

2019年7月に吉本興業との契約が解消されて以降メディアに露出することはなく、2020年1月29日に自身のチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」をYouTubeに設立。以降ユーチューバーとして活動を続けています。

売上が激減し社運をかけたこのネーミングライツ。串カツ田中の社長貫啓二さんが宮迫さんへ持ち掛けたものだと言います。

では、何故もっとクリーンなイメージのある人に持ち掛けなかったのでしょうか?

串カツ田中にあった”盗撮と映像流出”

串カツ田中は直営店だけでなく、フランチャイズチェーンにも展開しています。そこで問題になったのが2018年12月。

フランチャイズ加盟店が盗撮問題を起こしたのです。

神奈川県内の新横浜店、希望ケ丘店、上大岡店、菊名店の4店舗を経営するH&A。ここが従業員の更衣室に無断でカメラを設置したのです。「女性職員が着替える映像を見た」という内容のブログが串カツ田中のお客様相談室に寄せられ、事実を確認して翌日には撤去させました。

更衣室は男女兼用で、カメラの映像はH&Aの幹部とカメラを設置した業者だけが見られる設定だったことからH&Aは「カメラ撮影は盗難防止のため」と主張。しかし女性従業員が着替える映像だけが流出したことを受け、「盗撮にあたる」と串カツ田中は判断しました。

フランチャイズ加盟店であるH&Aの非であり串カツ田中は悪くないとも思われますが、チェーン店は一つの評判が落ちると大本まで落ちることが多いです。

実際、串カツ田中は2018年12月に2500円近くあった株価が2000円以下になるまで急落しています。その後株価は上下しながら、ゆるやかに下降していました。

実際、串カツ田中と宮迫博之さんとの”コラボ”が発表された5月8日、1413円で始まった株価は1520円で終わりました。注目が集まっている状況ですね。

これがもっとクリーンなイメージの人であればより好感触だったかもしれませんが、問題を起こしたことがない人は問題を起こした会社と手を組もうとは思いません。串カツ田中は宮迫博之さんで我慢した状態ではないでしょうか。

宮迫博之の狙い

宮迫博之さんは闇営業問題を経て、良くも悪くも知名度は抜群にあります。それまでの芸人としての実績だけでなく、現在はユーチューバーとしても活躍しています。

そんな宮迫さんが出した2000万円は、簡単に出せる金額ではありませんでした。

ネーミングライツを呼びかけられ、自分のお財布状況や鬼嫁で知られる嫁迫への恐怖で一度は断った宮迫さん。それでも考え直してネーミングライツを買いました。

このご時世に「何かの保険を解約します」とまで言って2000万円を用意した宮迫さん。その目的はCM出演の確約です。

宮迫さんはこれまでテレビ、ドラマ、舞台、アニメ、ゲームと多種多様な活躍を果たしていましたが、中でも記憶にあるのはテレビCM。スカルプDやアフラックなど、身近な中年オヤジとして出演していました。

しかし闇営業問題の後は活動不能となり、ようやく立ち上げたYouTubeチャンネルもメイン収入として扱うには不安があります。

2020年5月に入りようやくファッション通販サイト「ロコンド」のCMで地上波に返り咲きましたが、これには「復帰が早すぎる」と批判の声も。さらに現在CMはこの一本だけです。

そんな中、串カツ田中のネーミングライツを行う中で宮迫さんは「串カツ田中の業績が回復したらCMに出演する」という約束をしています。保険を解約してまで作った2000万円は、半年後、一年後の自分の人生のためでした。

おわりに

2019年7月に吉本興業を退所して以降目立った活動が難しい宮迫博之さん。2020年5月にようやく地上波でのCM出演を果たしましたが、その後の保証はありません。

宮迫さんは「串カツ田中」の店名を「串カツ宮迫」とする権利を2000万円で買い、串カツ田中の業績が回復したあかつきにはCM出演も確約しています。自分自身の将来のため、2000万円で地上波に映る権利を買ったのでした。

対する串カツ田中は2018年12月の盗撮・映像流出以降業績が伸び悩んでおり、新型コロナウイルスの影響で営業自粛した結果、売上は90%も激減しています。そんな中2000万円を手に入れた上に根強いファンの多い宮迫さんと”コラボ”することで注目を集め、1400円台だった株価が1500円台になり、今後もさらなる上昇が見込めます。

自身の持つ不祥事の歴史故に高望みは出来なかった串カツ田中ですが、十分な利益は既に確保しているのではないでしょうか。

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