マツコもびっくり!具なしスープ缶詰に使われる土佐ジローは月1,000羽しか育てられない?

ニュース

2020年6月16日放送の「マツコの知らない世界」にて取り上げられた数々のグルメ缶詰。

その中でひときわ異彩を放っていたのが具が全く入っていないスープオンリーの缶詰「-The Soup-ごく旨地鶏の満ちてくスープ」でした。

365日毎日缶詰を食べ続け、日本国外のものも含めて約2,000種類50,000缶もの缶詰を試食してきたという黒川勇人さん。このスープ缶詰を芸術的だと言った黒川さんの発言で気になったのが、

「(原料となる)土佐ジローは月にせいぜい1,000羽くらいしか生産できない」

鶏といえば牛・豚に並ぶ日本の畜産物の一つです。何故月に1,000羽しか生産できないの?と疑問に思ったので、調べてみました。

土佐ジローとは

土佐ジローとは高知県で飼育されている、卵もお肉も美味しくいただける品種の鶏です。

土佐ジローは、土佐地鶏のオスとアメリカ原産のロードアイランドレッドのメスを交配して作られた雑種。パパとママの品種名である土佐地鶏(とさじどり)+ロードアイランドレッドから土佐ジローという名前がつけられました。

そのため、土佐タローや土佐イチロー、土佐サブローなんて品種はいませんよ。

土佐ジローの美味しいポイント

土佐ジローのお肉は抜群の歯ごたえ噛めば噛むほど旨味があふれてくることが特徴です。

普通の国産若鶏と比較して、旨味成分グルタミン酸は1.4倍、旨味とコクにつながるアミノ酸総量も1.4倍ほど。

その上脂質は6分の1ほどであり、美味しいけど脂が少ないことからダイエット向きかつヘルシー志向にぴったりな品種ですよ。

また、土佐ジローの卵は約40gほどです。スーパーでみかけるLサイズの卵が64~70g、Mサイズが52~58gであることを考えるとより小ささがわかるかと思います。

しかし割ってみると黄身の色は濃く、サイズもわりと大きいです。

一般的な卵と比べるとカロリーは高めですが、その分ビタミンAやカロテン、ビタミンEが豊富に含まれていることがわかります。

とにかく手間がかかる

卵もお肉も美味しい土佐ジローですが、なんといっても手間がかかる鶏です。

土佐ジローの誕生にはまず、土佐地鶏♂とロードアイランドレッド♀の交配が必要になるのですが…土佐地鶏とロードアイランドレッドの体格差が大きく、自然に任せていても交尾の成功率が低いのです。

そのため、土佐地鶏♂から精子を採取してロードアイランドレッド♀に人工授精させる必要がありました。

しかし最近では人工授精で生まれた土佐ジローの♂♀を交尾させて土佐ジローを産むことができるようになったため、生産率は大幅に上昇しています。

生産をクリアできても、次に問題となるのが飼育環境

土佐ジローを飼育している人の数がどんどん減少しており、ピーク時と比べると苦境に立たされています。(参考:高知県畜産振興課)

  • 2011年 年間出荷量30,674羽 
     飼育戸数192件・飼育数オス7,664羽・メス23,010羽 
  • 2017年 年間出荷量24,000羽
     飼育戸数84件・飼育数オス5,366羽・メス18,634羽

土佐ジローの飼育に関しては高知県土佐ジロー協会が管理しているのですが、これもまた条件が厳しいです。

  • 鶏舎+放飼場による放し飼い=広い土地が必要
  • エサは非遺伝子組換品や農薬のないものに限定=コストがかかる
  • 土佐ジローはミネラルをとるために土を食べる=ミネラルの多い土を仕入れる必要がある
  • エサとして野草や緑の野菜を与える義務がある=コストがかかる

さらに土佐ジローの価値を高めているのが飼育期間の長さです。

鶏肉用に飼育される土佐ジローのオスは約120~150日間(約4~5ヶ月)をかけて育てられます。

ちなみに一般的な鶏肉用の鶏は体重が2.3kgほどになる約7週間で出荷されます。大型なものでも約8週間、体重が2.7kgになれば出荷されるのが通常。フライドチキン用であっても約40日(10週間)での出荷が主流であることを考えると、土佐ジローがいかにゆっくりじっくり育てられているかがわかりますよね。

普通の鶏の2倍以上の月日をかけて育てた土佐ジローは体重1.3~1.5kgほどにしか成長しません。

つまり、育てる人が少ないため数が増えず、しかも通常の鶏の2倍以上の期間をかけて育てる必要があるのです。

そのため、鶏肉用の土佐ジローを月1,000羽以上の出荷は難しいという結論になります。

土佐ジローをいっぱい味わうなら

土佐ジローは年々生産者と出荷数が減っているため、どうしても流通量が少なくお値段が高くなりがちです。

  • 旨味成分グルタミン酸が普通の鶏肉の1.4倍
  • 脂質が普通の鶏肉の6分の1
  • 卵にはビタミンEやカロテンが豊富

であることを考えると、お値段に見合う価値はじゅうぶんにありますよ!

土佐ジローのお肉が食べてみたいなら

土佐ジローのお肉を味わいたい!という方におすすめなのがこちら。

こちらは宮川大輔さん出演の満点青空レストランで紹介された土佐ジローの詰め合わせセットです。

オススメの食べ方はやっぱり焼肉!噛めば噛むほどあふれ出てくる旨味をぜひ味わってみてください!

土佐ジローの卵を食べてみたいなら

土佐ジローの卵を味わいたい!という方にオススメなのはこちらです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

土佐ジローのおいしいたまご【10個入】おさき農場直送
価格:1100円(税込、送料別) (2020/6/17時点)

楽天で購入

「10個で1,000円…」と思われるかもしれませんが、一度口にしてみると納得のお値段です。とにかく濃厚で、卵かけごはんにぴったりですよ!

賞味期限が気になる方には

「土佐ジローを食べてみたいけど、通販で生ものを買うのはちょっと…」という方にオススメなのが、土佐ジローの卵を使ったアイスです。

アイスは賞味期限がないため気軽に購入しやすいですし、これからの時期であればお中元やお歳暮にもぴったりですよ!

おわりに

土佐ジローはそのおいしさから注目や需要が高まっているのに、生産者が少なく供給量が少ないです。その上飼育には手間も暇もかかるため、お値段は普通の鶏肉、卵と比べるとかなりお高めになってしまいます。

しかし、鶏肉のあっさりしているのに深い旨味と卵の濃厚な味は一度試してみる価値がありますよ!ぜひお買い求めください!

アイキャッチ画像は高知県土佐ジロー協会より使用

コメント

タイトルとURLをコピーしました