ジャスティン・ビーバーがライム病を告白…その症状、治療法を紹介!日本で感染したらどうすればいい?

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カナダ出身で世界的に有名な歌手のジャスティン・ビーバーさんがライム病であることを告白しました。あまり聞き覚えのない病気ですが、日本でも発症した人が確認されています。このページではライム病について調べるとともに、日本における治療方法を調べてみました。

ライム病とは

ライム病とは感染症の1つです。果物のライムは関係なく、名前の由来はアメリカ合衆国のコネチカット州のライム(及びオールドライム)という場所で初めて確認されたことです。

マダニに咬まれることによって発症する

ライム病ボレリアという病原体に感染するとライム病と診断されますが、本来人間はこの細菌を持っていません。マダニに咬まれると発症する可能性がありますが、マダニも本来このライム病ボレリアをもっておらず、マダニに咬まれる=ライム病に感染するというわけではありません。

本来この細菌を持っているのは野ネズミや鳥類です。これらの動物の血を吸ったマダニが人を刺すことで人間にも感染してしまいます。その為正しく言い表すならばライム病ボレリアを持つ動物の血を吸ったマダニに咬まれる=ライム病に感染ということになります。

欧米は年間万単位の感染者、日本は20年で200件少々の感染者

北アメリカ、ヨーロッパ、日本でも感染が確認されています。共通しているのは夏~初秋にかけて樹木の多い地域で発生すること。そのため日本では山岳地域でよく発生が確認されています。アメリカでは全米発症例のうち5分の1がニューヨークで発生しているため、ニューヨークの風土病とすら言われています。

ちなみに日本では感染症患者を確認すると医師に届け出るよう義務付ける法律があります。感染症法施行後、1999年から2018年までの20年間で231件のライム病発症が確認されています。欧米では年間数万人規模でのライム病患者が発生することを考えると、日本における感染者は比較的少ないです。

しかし野ネズミやマダニが病原体を保有している率は欧米とさして変わらないことから、潜在的にライム病が蔓延している可能性が高いと推測されています。

ライム病の症状

ライム病の発症は3段階に分けて定義づけられています。菌を保有するマダニに咬まれた場所で菌が増殖し、3日~32日(約1か月)程度かけて周囲の皮膚へと広がります。この期間は潜伏期と呼ばれます。

感染初期(ステージ1)

咬まれた場所を中心に特徴的な赤い斑点が出てきます。その際にリンパ節が腫れる、筋肉痛や関節痛が起こる、他にも頭痛や発熱、悪寒、倦怠感などの症状が出てきます。その上体調不良と疲労感が数週間続くため、病院にかかっても風邪やインフルエンザと間違えられることがあります。そのため、正しく診断されていないだけで日本のライム病患者は記録よりも多いと推測されています。

播種期(ステージ2)

病原体が全身にまわり、風邪に似た症状以外にも皮膚の異常、髄膜炎や脊髄神経根炎、末梢性顔面神経麻痺、心疾患、目の異常、関節炎、皮膚炎など多くの症状が確認されます。皮膚の異常や神経の異常だけでなく不整脈のような循環器の異常も確認されることがあります。

慢性期(ステージ3)

感染から数ヶ月~数年後に発症します。慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などが確認されています。

ライム病の治療方法

マダニに咬まれても発疹や斑点などの症状がなければ抗生物質を使用してまで治療する必要はありません。海外では2週間ほど投薬治療を続けることで治癒できるとされていますが、ライム病治療のためのワクチンは日本で使用できません。そのため、マダニに咬まれないようにすることが何よりも重要です。

マダニの予防方法

ライム病は菌を持ったマダニに咬まれることで感染します。そのため、予防にはマダニに咬まれないことが何よりも重要なこととなります。

マダニは鹿やイノシシ、野ウサギや野ネズミの生息する場所に多く確認されます。つまり自然豊かな田舎ほどマダニの数は多いことになります。とはいえ時折メディアで報道されるように、マダニは民家の裏やたんぼ、畑以外にも市街地周辺でもその姿が確認されています。

マダニに咬まれないようにするには肌を露出しないことが最も効果的です。そのため山や森だけでなく草むらに入る場合は長袖長ズボンが望ましいです。夏に暑いからといって半袖半ズボンで草むらに入ると、マダニ以外にも多くの虫に咬まれる原因となります。

厚生労働省が推奨しているマダニ予防は次の通り。

  • 首元を隠す(ハイネックのシャツを着る、タオルを巻く)
  • 手首を守る(手袋を着用し、袖口を入れる)
  • 胴体を守る(シャツの裾はズボンの中に入れる)
  • 足首を守る(ズボンの裾を長靴や靴下の中に入れる)

マダニは自然の中には多くいるので、そもそも寄せ付けないためには虫よけスプレーや忌避剤を使うしかありません。しかし100%防げるわけではないので、きちんと予防するとともに「マダニはいるもの」として扱うことが重要です。

作業後、家に入る時にはそれまで着ていた作業着などは脱いでおき、室内に持ち込まないようにしましょう。もしもマダニがいた場合、ガムテープで取り除くこともできます。お風呂に入った時にはダニがいないか、赤く咬まれた場所がないかもチェックしましょう。

もしもマダニに咬まれたら?

マダニに咬まれてもすぐにライム病を発症するわけではありません。咬まれた日を記録しておき、数週間は様子を見てください。もしも発熱や体調不良などが起きた場合は医療機関にかかり、いつマダニに咬まれたかもきちんとお医者さんに話してください。

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