【祝・日本ラグビー史上初の8強入り!】スコットランドが世界からやたらと嫌われている理由は?

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10月13日(日)に開催されたスコットランド戦に28-21で勝利した日本ラグビーチーム。日本中がお祝いムードの中、「あんなこと言ったスコットランドに負けなくてよかった」や「スコットランドにだけは勝ってほしかった」「カナダを見習え」と言った、スコットランドに対して辛らつな意見もチラホラ。

このページでは今大会におけるスコットランドの問題を調べてみました。

スコットランドは日本に勝たないと決勝に進めなかった

13日(日)の試合が開催される直前の時点で、スコットランドは勝ち点10であり、勝ち点16のアイルランド、勝ち点14の日本に続いてプールA内3位の立ち位置にいた。そのため、スコットランドは何が何でも日本に勝利して勝ち点を得る必要があった。

ところが、12日(土)には関東に通過する台風19号のせいでラグビーの試合どころではなくなっていた。実際、国際統括団体ワールドラグビーとラグビーワールドカップ2019組織委員会は、「この状況で試合を開催することは観客、選手、スタッフ、ボランティアなど全ての関係者の安全を脅かす」として、2つの試合を中止としました。それが12日(土)のニュージーランド-イタリア戦、イングランド-フランス戦です。

さらに、13日未明には台風19号は関東地方を通過する予定でしたが、実際に当日になってみないとその被害状況や試合会場付近の安全性が分かりません。そのため、試合を中止する場合はキックオフの6時間前までに知らせるという方針をとりました。

当然ですが、スコットランドは台風19号の影響によって日本-スコットランド戦そのものが開催されない可能性が高くなってきたことに焦りを感じていました。だからでしょう、スコットランドのタウンゼンド監督は次のように訴えました。

「無観客であっても、別の会場になったとしても、試合が行われると信じたい」
「試合中止によってワールドカップの結果が左右されるようなことは、どんな競技でもない」

確かにワールドカップ出場、優勝を夢見て努力して来たチームとしては、天候の問題でチャンスそのものがなくなるというのは納得しがたいものだったのでしょう。実際にラグビーワールドカップにおける試合中止は大会史上初のことです。

仮に試合中止となった場合、引き分けで両チームに勝ち点を2点加算、スコアは記録されないことになります。

つまり、勝ち点は日本16点、スコットランド12点で敗退が決まってしまうのでした。

そのためスコットランドはどんな方法でもいいから試合をやってほしいと願っていたのですが、これに猛烈にキレたのが国際統括団体ワールドラグビーです。ラグビーワールドカップ2019組織委員会と一緒に台風19号による試合中止を決定し、関係者の安全確保に努めていた団体です。

自分たちの決定に反論されたから怒った、というわけではありません。

スコットランドは「参加条項」にサインしていた

今大会に参加した20チームは、例外なく「2019年ラグビーW杯の参加条項」というものにサインしています。これにサインしていない国は出場できない仕組みになっています。

そしてこの参加条項の中に、次のようなものがあります。

第5条3項
1次リーグの試合が日程通り開始できない場合、延期ではなく、中止されるそのような状況の場合、結果は引き分けとなり、両チームは勝ち点2を得て、スコアは記録されない。

問題なく出場していたスコットランドも、これを含む大会規約に同意して参加申し込みをしたわけです。

つまり、台風で試合が潰れた時の処遇について同意して今大会に参加しているのに、自分たちの決勝進出がなくなりそうになって「やっぱりそれはおかしい!別の日に試合させろ!」と抗議し始めたのです。

あまりの自分勝手な意見に国際統括団体ワールドラグビーはブチ切れ状態になりました。大会中だというのに、公式の意見として文書と声明を発表しました。異例中の異例ともいえるこの措置で、スコットランドに失望したと公表したのです。

大会本部が試合チームに失望した、なんて声明をその大会中に行うことは本当に珍しいことです。

何より、試合が中止になったニュージーランド、イタリア、イングランド、フランス、そして13日当日に試合中止が発表されたナミビア、カナダ、全ての国が異論を唱えずにその処遇を受け入れました。

今回試合が中止になった国は既に決勝進出が決まっているか、決勝進出の可能性がゼロかの国しかありませんでした。その中でスコットランドは決勝進出に希望があっただけに、我慢ならなかったのでしょう。

しかしその結果は「同意しただろう、後から文句言うな」という大会本部の怒りと失望であり、各国マスメディアによる「無礼、無様、自己責任」という烙印を押されるという、スコットランドにとって苦いものとなりました。

試合は無事開催。28-21で日本が勝利!

横浜国際総合競技場で行われる予定だった日本-スコットランド戦は無事に開催される運びとなりました。

その中で日本は勝利。ボーナスポイント獲得条件である4トライ以上の成功も決め、1試合で化k得できる最大勝ち点である5点を得る形となりました。

スコットランドは敗戦時に7点差以内でゲームを終える、というボーナスポイントを得たため勝ち点は11に。プール内3位から脱却できず、1次リーグ敗退が決まりました。

試合後、スコットランドの主将レイドローさんは「何より日本が素晴らしかった」と称え、タウンゼンド監督も「日本は素晴らしい」と称賛しました。

終わり良ければ総て良し、というわけではありませんが、最後にはスポーツマンシップにのっとり対戦相手を称えたスコットランド。プール内4位のサモア、5位のロシアの分もひっくるめて、日本には準決勝初戦となる南アフリカに是非勝ってもらいたいですね。

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